給湯器の価格が安いときは理由がある?時期や選び方についても紹介
2020/08/03 給湯器給湯器と聞くと、すべて同じように思ってしまいがちですが、実はいろんな種類があります。
価格もさまざまなため、比較的安い給湯器を見つけたときに、少し心配になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回は、依頼する業者によって異なる給湯器価格の違い、交換に適した時期など、新たに購入する際に役立つ選び方ポイントを紹介します。
高い給湯器と安い給湯器の違いが出る理由
実際に給湯器の見積りを何社か比較すると、価格の高いところと安いところが出てきているのがわかるかと思います。「同じような給湯器なのに、なぜ?」と疑問に思う人は多いでしょう。
値段の高低が出る理由について見ていきます。
大手ガス会社と他の業者の違い
まず、『大手のガス会社とその他のガス会社』でなぜ価格差が出るのかを検証していきます。
一般的に、東京ガスや大阪ガスなど、大手と呼ばれるガス会社の給湯器の価格は高く、その他は比較的安いようです。
大手が高くなってしまう理由は、自社で給湯器を製造しているのではなく、他社に委託製造しているからです。委託製造したものを、自社ブランドの製品として売り出しています。
他のガス会社は、委託製造をするのではなく、給湯器を直接製造元から仕入れています。そのため、大手ガス会社は市場に流通しているものに比べどうしても高くなってしまうのです。
給湯器の仕入れ方法や販売方法
大手のガス会社は定価または定価より少し高い程度ですが、そのほかの給湯器を取り扱う会社では、価格競争が行われています。そのため、仕入れにおいても、独自のルートを開拓していかなくてはなりません。
一気にたくさん仕入れることによってコストを削減したり、通常のルートよりも元値を安くしてくれているルートを探して仕入れたりするなど、不断の企業努力が行われています。
コスト削減による安価な提供
仕入れだけではなく、販売にかけるコストを下げる戦略も実施されています。
以前は、訪問営業やチラシ配りなどで給湯器の宣伝をしていたところを、インターネットを活用して広告費と人件費を削減しています。その浮いた資金を給湯器交換工事にあてることで、低価格での提供が可能となりました。
給湯器に安い時期はあるのか
給湯器が大活躍する時期と言えば、やはり寒くなってくる秋から冬にかけてです。その時期に交換すると、あまり寒くないときに比べて値段の差はあるのでしょうか。
給湯器販売や工事の繁忙期はいつ?
給湯器交換は暖房器具などと同じように、寒い時期、つまり秋から冬にかけてが繁忙期です。閑散期に比べ、価格にして約1~3万円ほど高くなってしまいます。
冬になってから給湯器を慌てて交換する人が多いため、受付対応や工事スタッフ増員など、人件費が増加することに加えて、給湯器が壊れやすい時期であることも、冬が繁忙期となる理由として挙げられます。
特に北日本では、給湯器の交換を冬に行うのは控えたほうが良いでしょう。暖かい地域に比べて水道管の破裂や凍結などにより気を配りながら行わないといけないので、夏場に行うよりも時間がかかってしまいます。
閑散期は型落ち狙いや交渉がしやすい
夏場から9月にかけて、給湯器交換の閑散期です。繁忙期が終わると、各メーカーが給湯器のモデルチェンジをします。そうすると型落ちとなった機種を狙うことができるようになるのです。
さらに、閑散期である夏場は、給湯器を交換したいというニーズが減少するため、値引きや価格交渉がぐんと容易になります。
価格以外の給湯器選びのおすすめポイント
価格の安い・高い以外にも、給湯器を選ぶ際に気をつけたいポイントがあります。価格帯が分かったところで、ポイントも押さえておけば、より給湯器選びがスムーズとなるでしょう。
設置場所や機能
給湯器というのは、設置場所によりタイプが変わってきます。自宅の設置状況に合わせて、給湯器を選ぶことが大切です。
家の中に給湯器がある場合、屋内設置タイプを使用します。給湯器の吸排気を煙突でするFF方式・BF方式・FE方式などがとられており、主に『壁掛型』や『浴室据置型』がこれに当たります。
一軒家であれば、屋外設置タイプのほうが一般的です。壁面に固定してある『壁掛型』や、地面においてある『据置型』が多く、マンションであれば廊下側に『パイプシャフト型』の給湯器が置いてあります。
設置場所に不満があるようでしたら、工事をお願いする業者に相談し、変更することも可能です。
メーカー号数
給湯器には、1分間に出るお湯の量を示す単位である『号数』があります。号数が大きいほど一度にたくさんのお湯を使うことができますが、基本的に現状使っている給湯器で問題がなければ、号数を変える必要はありません。
家族が増えるなどの理由で湯量を上げたい場合は、号数を大きなものにしなくてはいけません。今使っている給湯器の品番から号数を調べることができるので、次に購入したい号数を確認の上で、購入するようにしましょう。
エコジョーズかどうか
最後に紹介するのが、『エコジョーズ』です。エコジョーズとは、環境に配慮した次世代型給湯器のことです。
今まで使わずに捨てられていた排気熱を有効に利用して、あらかじめ水を温めることによりCO2排出量が削減され、少ないガス量で効率よくお湯を沸かすことが可能となっています。
エコジョーズタイプは、従来の物よりも1万5千円~3万円程高くなっていますが、高効率でお湯を沸かせるため、毎月のガス使用量が節約できます。
従来型のものとエコジョーズ型のものはそれぞれメリット・デメリットがあります。本体価格に加えてランニングコストも比較して、給湯器を選ぶようにしましょう。
エコジョーズについてはこちらの記事で詳しく紹介しています。
まとめ
給湯器の交換時期は、10年前後が目安とされています。 しかし、給湯器の交換はすぐにできるものではありません。壊れそう、調子が悪いと感じたら、早めに見積もり依頼をしましょう。
購入時期を見極めれば、きっと『安くて素晴らしい給湯器』が見つかるはずです。



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