給湯器の耐用年数はどのくらい?交換の目安や影響を与える要因とは
2019/08/26 給湯器自宅に設置している住宅設備は、時間が経過するとともに劣化していきます。
では、お湯を利用するために設置する給湯器の耐用年数はどのくらいなのでしょうか?
そこで今回は、給湯器の耐用年数の一般的な目安や、影響を与える要因をご紹介します。
給湯器の一般的な耐用年数はどのくらい?
給湯器の耐用年数は、一般的にどのくらいと言われているのでしょうか?
一般家庭で通常の使い方をしているケースでは、給湯器の一般的な耐用年数は「10年」といわれています。
もちろん、10年経ったからといってすぐに故障するわけではありません。逆に、10年以内に故障してしまうケースもあります。
給湯器の部品は、給湯器本体の生産終了から8~10年が供給期限となっているケースがほとんどです。生産終了から10年経つと部品が手に入らず、修理ができなくなり、交換が必須となります。
このような状況から、給湯器は一般的な耐用年数が10年となっているのです。
給湯器の耐用年数に影響を与える要因とは?
給湯器の一般的な耐用年数は、10年ですが、使い方や設置場所によって10年以内に故障してしまう場合もあります。
ここでは、使い方や設置場所によって、耐用年数にはどのような影響があるのか、ご紹介します。
使い方による影響とは?
給湯器に影響を与える要因としてまず挙げられるのが、入浴剤の使用です。
入浴剤の成分は種類によってさまざまですが、特に「硫黄・酸・塩分」を含むものには気をつける必要があります。これらを含んだ入浴剤が入ったお湯を追い炊きすると、入浴剤の成分が配管に入り、劣化する可能性が高くなります。
また、循環アダプター(浴槽にあるお湯と水の出入口)の清掃を、こまめにすることも大切です。
循環アダプターが目詰まりすると、追い炊きの際に循環不良を起こし、温度が上がらないなどの不具合が発生します。温度が上がらないため追い炊きを繰り返すことになり、給湯器に負荷がかかってしまうのです。
設置場所による影響
給湯器の耐用年数は、設置場所によっても影響を受けます。給湯器は、基本的に屋外設置を想定して作られているものです。しかし、雨や雪などにさらされる場所に設置している場合、寿命が短くなる可能性があります。
また、給湯器の周囲に物が置いてあるなどの状況も、寿命を短くする要因です。周囲に物があることで、排気口から排出された空気が給湯器に取り込まれてしまい、機器の劣化を早める可能性があります。
給湯器の寿命を短くしないためには、設置場所を適切な環境に保つことが必要です。
給湯器の交換時期の目安
一般的な耐用年数が約10年であることはわかりましたが、それでは実際どのようなときに給湯器を交換すればよいのでしょうか。考えられる交換のタイミングを紹介します。
故障や不具合が起きたとき
交換を考えるケースの一つは、給湯器に故障や不具合などの異常が発生した場合です。
給湯器から異音がしたり、お湯の温度が上がらなくなったりなど、さまざまな不具合が考えられますが、正常に動作しなくなったときには、交換を検討しましょう。
耐用年数を10年と考えた場合、購入してからまだあまり年数がたっていなければ修理して使用し続ける方法もあります。
しかし、使用期間が10年に近づいていたり10年を超えたりしている場合は、修理をするより交換した方が良いでしょう。
修理にも数万円程度の費用がかかる可能性が高いので、故障の際には長い目で見て、修理と交換のどちらにするか検討するのが適しています。
引越しやリフォームなど
家の建て替えによる引越しやリフォームをするときも、給湯器交換のタイミングの一つです。
新しい家や設備に合った給湯器に交換することで、より快適に過ごすことができます。
リフォームに合わせて床暖房や浴室乾燥を取り入れたり、エコジョーズなどの省エネタイプを導入したりすることを検討してみましょう。
交換を検討するなら
給湯器を交換する場合、本体にどのような機種を選ぶかを決める必要があります。このとき、まず考えるのが現在の給湯器の後継機種にするか、他製品にするかという点です。
後継機種を選ぶ場合と、他製品にする場合、それぞれのメリットを紹介します。
後継機種を選ぶメリット
これまで使っていた給湯器の後継機種を選ぶメリットは、まず操作方法に慣れているという点です。後継機種では操作方法が同じだったり、似ていたりするケースがほとんどなので、使い方に戸惑うことが少ないでしょう。
また、他の製品に交換すると、取付工事に追加費用が発生することがあります。しかし、後継機種を使用するのであれば、追加費用が発生しないケースがほとんどです。
他製品を選ぶメリット
後継機種ではなく他製品を選ぶ場合、多数の候補から選べるのが最大のメリットです。給湯器にはさまざまな機能があるので、機能や省エネ性能などを数多くの製品から比較して選べます。
また、メーカーを変更することで、本体価格が安くなったり、ランニングコストが下がったりする場合もあるでしょう。
まとめ
一般的に、給湯器の耐用年数は約10年です。しかし、使用状況や設置場所などによって、早く寿命が来てしまうこともあれば、10年経っても問題なく使い続けられるケースもあります。
基本的には10年を目安として、調子が悪くなったり、リフォームしたりなどのタイミングで、給湯器の交換を検討しましょう。

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