給湯器の水漏れはどう対処すればいい?原因や放置のリスクも紹介

2019/08/26 給湯器
Pocket
LINEで送る

給湯器から水漏れしていた場合、放置せず、利用を停止して水漏れの原因を明らかにしましょう。

原因不明のまま使い続けると、階下への漏水被害や一酸化炭素中毒、ショートなどを引き起こす危険性があります。

そこで今回は、水漏れ時の対処法についてご紹介します。

給湯器からの水漏れ。原因は何?

給湯器からの水漏れの原因は何?
ガス給湯器でよくあるトラブルの一つが『水漏れ』です。一時的なものであれば問題はありませんが、老朽化や故障も考えられます。原因を明らかにし、迅速に対応しましょう。

水抜き栓からの一時的な水漏れは正常

水漏れを発見したら、いったん給湯器を停止し、どこから水が漏れているかを確認しましょう。本体の下にある『水抜き栓』から一時的にポタポタと落ちるのは、故障や異常とは限りません。

給湯器は内部の圧力が高まると、減圧のために自動的に水を抜く仕組みになっています。

しばらく様子を見て、水漏れが長時間続かなければ問題はないでしょう。水抜き栓からの水漏れはよくあるケースです。

故障の場合、原因は凍結や部品の経年劣化

『水抜き栓からの一時的な水漏れ』ではない場合、何らかの不具合が考えられます。まずは水の出どころを突き止め、原因を明らかにしましょう。考えられる原因はいくつかありますが、冬場に多いのが『配管内の水の凍結』です。

水は凍結すると膨張して体積が増えるのはご存じでしょう。最悪の場合、配管が破裂してしまいます。配管が破裂すると水漏れが止まらなくなるので、すぐに気づくはずです。

また、給湯器を長期間使っている家庭の場合、『部品の劣化』が考えられます。ゴムパッキンの劣化や配管の腐食による水漏れを疑いましょう。

給湯器の寿命は約10年ですが、7年を過ぎた頃から次第に劣化が目立つようになるので、早めの点検と部品交換をおすすめします。

新しい場合は不良品や施工不良の可能性も

給湯器を取り付けてから間もない場合は、『本体の不具合』や『施工時の整備不良』などが考えられます。素人が見た目で判断するのは難しいため、購入したショップや給湯器メーカーなどに連絡をしましょう。

取り付け後に整備不良が見つかった場合、保証期間内であれば、たいてい修理は無料です。保証書を失くさないように、大切に保管しておきましょう。

水漏れを放置しているとどうなるのか

水漏れを放置しているとどうなるのか
水漏れを発見した時点ですぐに給湯器を止め、必要があれば業者に連絡しましょう。少量だからといって放置すると、取り返しのつかない事故やトラブルに発展します。

集合住宅では階下に被害が出る恐れも

ゴムパッキンが劣化して亀裂が入っていたり、配管が腐食して穴が開いていたりすると、水はどんどん漏れていきます。

朝はタオルで拭き取る程度だったのが、夜に帰宅して見てみると、「床じゅうが水浸しになっていた」というケースも少なくありません。

集合住宅では、水が階下にまでおよぶ可能性があります。ひどい場合は多額の損害賠償が発生するケースもあるでしょう。

一酸化炭素中毒の危険もある

給湯器の中で水漏れが起こった場合、内部でガスが不完全燃焼し、『一酸化炭素』が発生してしまうことがあります。室内に蔓延すると一酸化炭素中毒で命を落とす危険性もあるのです。

給湯器には安全装置が付いており、普通は危険があると燃料の供給が一時的にストップしますが、水漏れが起こる場所によっては安全装置が作動しない恐れもあるでしょう。一酸化炭素は無臭のため、気づくのが遅れがちです。

原因不明の水漏れを発見したら、まずは給湯器を停止させることが大切です。

水漏れを発見したら落ちついて対処を

水漏れを発見したら落ちついて対処を
水漏れを発見したときにやるべき対処法を紹介します。水漏れがひどいと慌てふためいてしまいますが、落ち着いて対処すれば大きなトラブルへの発展は防げるはずです。

まずはバルブを閉めるなど応急処置を

給湯器内部から水が漏れている場合、電気系統に水がかかってショートしたり、一酸化炭素が発生したりする危険性があります。水抜き栓からの一時的な水漏れ以外は、すぐに使用を中止してください。

まず、給湯器を停止させ、コンセントを抜き、給湯器の下にある『給水栓』を閉めましょう。給水栓がかたくて閉まらないときや水漏れがひどいときは、水道の『元栓』を閉めるのが安全です。

必要に応じて専門業者に修理や交換を依頼

ゴムパッキンが劣化して水が漏れている場合、DIYに慣れている人などは、「自分でも交換ができそう」と思ってしまいがちです。

しかし、電気系統の水漏れは、水回りの修理とは勝手が違います。少しのミスが不完全燃焼や漏電、ショートを引き起こすため、自分では交換せずに、必ず専門業者に相談しましょう

まとめ

給湯器からの水漏れトラブルはそれほど珍しいものではありません。水栓から一時的にポタポタ水が落ちる程度であれば気にする必要はありませんが、本体から水が出ている場合や量が異常だと感じたときは、すぐに使用を停止しましょう。

また、修理費がかかるからといって自分で直すのは大変危険です。信頼できる専門業者にお任せすれば、今後も安心して使い続けられるでしょう。

Pocket
LINEで送る

The following two tabs change content below.
アバター

住宅情報INFO

給湯器、ビルトインガスコンロ、食洗機、トイレ(ウォシュレット)などの住宅設備について暮らしに役立つ情報をお届けします!