給湯器はエコジョーズがおすすめ?特徴やポイントを紹介

2019/08/27 給湯器
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エコジョーズは従来の給湯器とどのように違うのでしょうか?お湯を沸かす仕組みや、メリット・デメリットを解説します。自宅に設置できるか、自治体の補助金があるかなども考えながら、エコジョーズの購入を検討してみましょう。

エコジョーズとは

エコジョーズとは
節約やエコにつながると人気の『エコジョーズ』は『省エネ高効率給湯器』のことです。具体的にどのような仕組みで省エネ効率を高めているのでしょうか?エコジョーズの特徴を解説します。

省エネ性の高い給湯器

エコジョーズの場合、少ないガスでお湯を沸かすことができます。そうすると自然にガスの使用量も少なくなり、結果としてガス代の節約につながるのです。

実は、節約できるのはガス代だけではありません。メーカーによっては、給湯器の待機電力を大幅に減らすことができる製品もあります。

給湯器を使うにはガスだけでなく電気も必要です。点火やガスの供給・お湯の温度調整・水量の調節など、湯沸かしをする各段階でガスと同時に電気も使っています。

24時間いつでもお湯が使えるようスタンバイしている状態の給湯器は、テレビと同じくらいの待機電力を消費しているのです。

ガスも電気も節約できるエコジョーズなら、省エネに役立ちます。

エコジョーズの仕組み

ガスの節約ができるエコジョーズは、従来の給湯器では利用できず捨てていた排気熱を活用しているのが特徴です。

エコジョーズで湯沸かしするとき、水は2次熱交換器・1次熱交換器の順で温められます。

一次熱交換器は、ガスによって1500度まで熱せられている部分です。これだけの高温ですから、排気熱は200度に達します。この熱を利用しているのが2次熱交換器です。

排気熱を有効活用しながら水を温めるので、少ないガスで効率的にお湯が沸かせます。

ガス代節約など家計に優しい

エコジョーズならガスの消費量を効率的に減らすことができるので、ガス代の節約につながります

従来の給湯器の価格に比べ、年間で約2万円の節約につながるという試算もあります。

待機電力が節電できるタイプを選べば、さらに節約効果は高まるでしょう。

従来の給湯器より数万円高いエコジョーズですが、毎月かかるガス代や電気代のことを考えると、トータルでは割安になる可能性があるのです。

エコジョーズのメリットとデメリット

エコジョーズのメリットとデメリット
省エネや節約効果が注目されているエコジョーズには、メリットだけでなくデメリットもあります。解説するメリット・デメリットを参考に、購入を検討してみましょう。

エコジョーズのメリット

まずあげられるメリットは、ガスの使用量が減り『ガス料金が安くなる』ということです。エコジョーズ専用のガス料金プランがあることも、節約につながるうれしいポイントです。

ガス料金のメリットを強く感じられるケースとして、『家族が4人以上いる』『お風呂に入る回数が多い』『床暖房を使っている』『プロパンガスを使っている』などがあげられます。

ガスの消費量がもともと多い家庭の方が、減らせる使用量が多いため、より大きな節約効果を実感できます。

加えて、二酸化炭素排出量も減らせて環境に良いのも、エコジョーズのメリットです。

エコジョーズのデメリット

気になるデメリットは、『初期費用が高くなりがち』という点です。数万円ほど従来の給湯器より価格が高くなっており、工事費用も製品によって差があります。

加えて、マンションへの設置の場合には、ドレン配管工事のために追加料金が必要なケースもあるのです。

こうした初期費用の高さに加え、一人暮らしや、湯船にお湯を張らない人のように、もともとガスの使用量が少ない家庭の場合には、節約効果をそれほど実感できないかもしれません。

知っておきたいポイント

知っておきたいポイント
従来の給湯器とエコジョーズでは、湯沸かしの仕組みが違います。そのため、設置に必要な条件も違うのです。エコジョーズを設置する上で必要な排水環境や、補助金が出る可能性について解説します。

マンションで排水環境がない場合は設置不可

エコジョーズを使うと、通常の給湯器と違いドレン水が発生します。そのため、排水環境の確保が難しいマンションには、設置できない可能性があるのです。

ドレン水は酸性の水で、燃焼時に発生した窒素化合物が溶け込んでいるのが特徴です。ただし、排水の際はエコジョーズの内部にある中和器で中性にしてから出されます。

水の性質による悪影響はありません。しかし、そのまま垂れ流しにしておくと、1日に500~1500cc発生する排水により、周囲の環境悪化が懸念されます。

常に水たまりができた状態になり、冬場は凍結することもあるでしょう。こうした状態を回避するために、排水できる環境の整備が必要なのです。

補助金が出る場合も

住んでいる自治体によっては、エコジョーズの購入に補助金が利用できる可能性があります。国による補助金は既に終了していますので、自治体に問い合わせて確認しましょう。

補助を受けるには条件が決まっていますので、その条件内容についても同時に確認しておきましょう。

ただし、申込む時期によっては、補助金が予定件数に達してしまい、終了している可能性もあります。

まとめ

少ないガスでお湯を沸かせるエコジョーズは、従来の給湯器よりも、節約とエコに役立ちます。初期費用が高額になりがちですが、その分ランニングコストをおさえられるというメリットがあります。

ただし、どこでも設置できるわけではありません。給湯の仕組みによりドレン水が発生するので、排水を整えられる場所でないと設置が難しいのです。

紹介したメリット・デメリットを参考に、エコと節約に役立つエコジョーズの購入を検討しましょう。

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