IHクッキングヒーターとガスコンロどっちがいい?徹底比較

2020/08/03 IHヒーター
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ガスコンロが壊れたからガスコンロからIHへと交換を検討している方、新居はIHかガスコンロがいいか、迷っている方もいらっしゃるでしょう。

では、IHクッキングヒーターとガスコンロはどちらがいいのでしょうか?メリットやデメリットを踏まえて、徹底比較していきましょう。

ガスコンロのメリット・デメリット

ガスコンロのメリット・デメリット
ガスコンロは、直火で加熱します。多くの家庭で使用されているコンロです。まずは、ガスコンロのメリット・デメリットから見ていきましょう。

ガスコンロのメリット

調理器具に左右されない(どんな鍋やフライパンも利用できる)

IHの場合、IH専用の調理器具が必要です。しかし、ガスコンロは一般的に売られているフライパン、鍋を幅広く利用できるので、調理器具に左右されることがありません。今、ガスコンロを利用している方は、調理器具を買い換えなくていいというメリットがあります。

調理方法の幅が広い

ガスコンロでは、炙り焼きや焼き目をつけることが可能です。他にも鍋を振った料理やフランベなど、ガスコンロはIHと比較して、調理方法の幅が広いというメリットがあります。

火を見て調理できる

火が出るので、直接火を見ながら、火力を調整することができるのもガスコンロのメリットといえます。

停電の影響を受けにくい

ガスコンロはガスを利用するため、停電した場合でも利用することができます。もしものときを考えて、ガスコンロを選ぶのもいいかもしれません。

※ガスコンロを利用するために電気も利用する場合があり、必ずしも停電時に使えるとは限りません。乾電池式であれば、停電中でも利用が可能です。

ガスコンロのデメリット

熱効率があまりよくない

意外だと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、ガスコンロは、周りに熱が逃げてしまうため、IHと比べると熱効率があまりよくありません。お湯を沸かすのにも、IHと比べると少し時間がかかってしまいます。

ガス漏れなどの危険性がある

ガスコンロは、ガスを利用して加熱させるため、ガス漏れや火事などのリスクがあります。袖から火が燃え移ってしまうなんていう危険性もあります。

IHにもヤケドのリスクがないわけではありませんが、ガスコンロのほうが危険であるのは間違いありません。

とはいえ、最近は安全装置がついているガスコンロも増えてきていて、このデメリットは少しずつ解決しはじめています。

お手入れが面倒

凹凸のあるガスコンロは、掃除が少し面倒です。掃除がしやすいガスコンロもありますが、平らなIHと比較すると面倒な作業が多くなります。

IHクッキングヒーターのメリット・デメリット

IHクッキングヒーターのメリット・デメリット
IHは、直火で加熱するガスコンロとは異なり、内部の磁力線に電気を流して鍋やフライパン自体を発熱させて加熱させます。

では、IHのメリット・デメリットを見ていきましょう。

IHクッキングヒーターのメリット

掃除が楽

IHは凹凸がなく平らなので、掃除が楽です。ガスコンロの場合、掃除しにくい部分も、IHなら掃除がしやすいというのはメリットといえるのではないでしょうか。

熱効率が良い

IHは、調理器具自体を温めて加熱するため、熱が逃げにくく、全体に熱が行き渡るのが早いです。そのため、ガスコンロと比較して、IHは熱効率が良いのは魅力的といえるでしょう。

キッチンに熱がこもりにくい

火を使わないため、IHはキッチンに熱気がこもりにくいのが特徴です。夏場もキッチンが暑くなりにくいというのは、IHならではのメリットといえます。

火が出ないので安全性が高い

ガスコンロと比較すると消し忘れによる火事などのリスクがありません。もちろん、調理器具や調理後のプレートは熱くなるので、触ってしまうとヤケドなどケガをしてしまいますが、ガスや火事による事故の心配がなくなるのは間違いありません。

また、燃焼しないため、IHの場合CO2が発生せず、環境にやさしいのもメリットの1つです。

火力は十分にある

IH=火力が弱いとイメージされる方もいらっしゃるかもしれません。電気で加熱させるため、火力が不十分だと思うかも知れませんが、実は最近のIHは十分な火力があります。ガスコンロでいうと強火も、問題なく設定することが可能です。

IHクッキングヒーターのデメリット

調理器具に左右されやすい

IHのデメリットとして、まず挙げられるのが調理器具に制限があることです。IHは専用の調理器具しか利用することができません。他にも、中華鍋や土鍋が利用できないなどの制限があります。

炙る、焼き目をつける料理には不向き

IHは、プレートと調理器具が接することにより、熱が発します。そのため、鍋を振ったり、炙ったりなどはできません。熱効率が良いため、表面だけを焼くというのも、IHでは難しいです。

停電時に利用できない

IHクッキングヒーターは、電気を利用するため、停電してしまうと利用できなくなります。地震や台風の影響で停電してしまうと、復旧までに食事画を作るのが難しくなってしまいます。

IHとガスコンロどっちを選ぶべき?

IHとガスコンロどっちを選ぶべき?
IHとガスコンロどっちを選ぶべきなのか、これは家庭の状況によって異なります。

IHを選ぶべき家庭は?

プロパンガスを利用している場合、プロパンガスは一回あたりの光熱費がかかります。一方で、都市ガスは安いのですが、プロパンガスの場合は、電気であるほうがお得になることも。

お住まいの地域がプロパンガスの場合であれば、IHに交換にしたほうがいいでしょう。

また、オール電化を検討している場合は、IHがおすすめです。安全性が高く、チャイルドロックがかかるIHも多いので、お子さんがいる家庭もガスコンロよりもIHが向いているでしょう。

あまり高度な料理はしないという方もIHで十分だと考えられます。

ガスコンロを選ぶべき家庭は?

フライパンを振る料理をしたい場合や、中華鍋を利用したい場合は、ガスコンロがおすすめです。また、炙ったり焦げ目をつけたりすることが多い場合は、ガスコンロが向いているでしょう。

いろんな料理をする方や、調理方法は幅広いほうが良いという場合もガスコンロがおすすめです。

現在、ガスコンロを利用していて調理器具をIH向けに買い換えるのが嫌だという方もガスコンロが適しているでしょう。

ガスコンロからIHへの交換工事は可能?

ガスコンロからIHへの交換は可能です。専用の電源設備が必要となるため、IHからIH、ガスコンロからガスコンロへと交換する場合よりも費用がかさみます。

また、IHからガスコンロへ変更を考えている場合、ガスの配管工事が必要なケースがあります。

例えば、オール電化だったり、家を建てた当初からガス管が配管されていなかったりする場合は、大掛かりな工事となります。IHからガスコンロへの交換は、ガスコンロからIHへと交換する場合よりも工事費がかさむ可能性があります。

IHからガスコンロへの工事を検討している場合、再度検討したほうが良いでしょう。

まとめ

今回は、IHクッキングヒーターとガスコンロどっちがいいのか?についてご紹介しました。

IHとガスコンロ、どちらにもメリットとデメリットがあります。家庭の状況や、好みに合わせて決めるのが一番です。

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