高齢者が使うガスコンロの選び方。1人暮らしでも安心なコンロとは?
2020/01/20 ガスコンロガスコンロは料理の際に欠かせないものです。しかし、ガスという火気を扱うことから使い方を誤ると事故に発展してしまう場合もあります。
特に高齢になってくると注意力に疎くなり、ちょっとしたことから思わぬ事故につながってしまう恐れも。
そこで今回は、1人暮らしの高齢者の方でも安全かつ扱いやすいガスコンロをご紹介します。
基本的なガスコンロの選び方とは?
はじめにガスコンロの基本的な選び方からご紹介していきます。
ガスコンロのタイプを選ぶ
ガスコンロのタイプは、「据置型」「ビルトイン型」「カセット型」の3つに分けられます。
その中でも、キッチンで利用するのは、ガスコンロがキッチンの上に置かれている「据置型」と、システムキッチンに組み込まれている「ビルトイン型」のどちらかになります。ガスコンロを買い替える際は、もともとのガスコンロと同じ種類のものを購入するのが一般的です。
据置型からビルトイン型へ、逆にビルトイン型から据置型へ変えるということは、キッチンの入れ替えになりますので大掛かりな工事が必要になってしまいますし、その分コストもかかります。
また、キッチン以外で使用するポータブルの「カセット型」のガスコンロもあります。キャンプや海水浴など、遠出しても持ち出せるガスコンロですが、ビルトイン型と据置型の2つと比較して火力は強くありません。
ガスの種類を確認
ガスの種類は、都市ガスとプロパンガスに分けられます。それぞれのガスコンロで使用できるガスの種類が違いますので、必ずご自宅のガスの種類を確認してから購入しましょう。
違う種類のガスコンロを使ってしまうと、正常にガスコンロが使用できない場合や、火災事故などにつながる恐れがあります。ご注意ください。
設置スペースに合わせてサイズを選ぶ
ガスコンロを購入する際は、使用中のガスコンロもしくはキッチンのスペースを計測しておくことが大切です。ガスコンロの一般的な横幅は約60cmですが、設置する場所の横幅が60cmに満たない場合は、横幅が約56cmのコンパクトタイプのコンロを選ぶと良いでしょう。
1人暮らしの高齢者が安心して使うためには?
高齢者が使うガスコンロにおいて、一番重視すべきポイントは安全か否かです。ガスコンロの火を止めずに放置してしまうと、調理中の鍋が噴き出してしまったり、最悪の場合火が燃え移り火事になってしまったりすることがあります。
うっかり火にかけている鍋を放置してしまい、火事になってしまってからでは取り返しのつかないことになります。
安全機能が付いたものを選ぶ
事故を未然に防ぐためには、安全装置がついているガスコンロを選ぶ必要があります。具体的には、フライや天ぷらを調理するときに有効な『調理油過熱防止機能』や、鍋を使用した調理に有効な『コンロ消し忘れ消火機能』などです。
古いタイプのガスコンロは安全装置は別売りでしたが、最近の商品であればすでに装備されているものがほとんどです。
IHコンロへの切り替えは慎重に
IHコンロはガスコンロと違い、直接火が出ないことから安全性が高く火事に発展しづらいコンロとして人気を集めています。
ただし、使用直後のIHコンロはトッププレート面が高温のままですので、冷めていると思い触ってしまうと、やけどをしてしまう危険性があります。
またガスコンロよりも機能が多く、使い方が分かりづらいと感じる方もいるかもしれません。
高齢者の場合は使い慣れたガスコンロの方が良いというケースもあるでしょう。買い替えの際はメリット・デメリットを検討して購入することをおすすめします。
家族も安心、高齢者におすすめのガスコンロ
それでは、家族の方々の安心にもつながる高齢者におすすめのガスコンロをご紹介しましょう。
ノーリツ『Safy』
ガスコンロ販売の大手であるノーリツが販売している『Safy』は、鍋なし検知機能を搭載した据置型のガスコンロです。この機能により、コンロに鍋を置かない状態ではスイッチを押しても点火しないので誤作動が起こりません。
また、点火している状態でバーナーから鍋を離すと、自動で弱火になり1分後に消化するので、火事への発展の防止にも役立つでしょう。
バーナーの着火時には必ず中火点火するため、強火で使用した際に起こる『炎あふれ』という現象が起こりにくくなっています。
また、バーナーカバーと天板が一体化しているので、拭きやすく掃除がしやすい形状をしています。グリルもサイドカバーを装備し、取り外して丸洗いができることから、グリル内部の清掃も簡単になりました。
リンナイ 『あんしんコンロ SAFULL』
ガスコンロにおける国内シェア1位のリンナイが販売している『あんしんコンロSAFULL』は、ビルトイン型のガスコンロです。『あんしんコンロSAFULL』は、コンロとグリルを色分けしているので操作ミスの防止に役立つビジュアルと言えるでしょう。
また、2口のコンロが奥に配置されていることから、洋服などへの引火がしにくい構造になっています。また、地震が起きたときには自動で消火するなど安全性につながる工夫が凝らされています。
まとめ
ガスコンロは、高齢者にとって事故につながりやすい一面はありますが、安全性を高める工夫も装備されていますので、使い方を間違わなければ安全に使えます。
また、サイズやガスの種類をチェックして購入することを忘れないようにしましょう。
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