ガスコンロの取り付け方法は?自分で取り付けできる?

2020/08/03 ガスコンロ
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家庭用ガスコンロは、いくつか種類があります。種類によって取り付け方法はもちろん、本体価格や工事費用が大きく異なります。

そこで今回は、ガスコンロの取り付けについて解説します。

ガスコンロの種類をおさらい!

ガスコンロの種類は?
ガスコンロにはいくつかの種類があり、家庭でよく使用されているのは、『据置型のガスコンロ』や『ビルトイン型のガスコンロ』です。

まずは、それぞれの特徴から見ていきましょう。

据置型ガスコンロ

『据置型ガスコンロ』は、別名『テーブルコンロ』や『ガステーブル』とも言います。接続口(ガス栓)にガスホースをつなげて、ガスコンロを台の上に設置するだけなので取り付け作業は比較的簡単です。

ホームセンターやインターネット、家電量販店などで安く購入でき、取り付けも簡単なので1人暮らしのアパートでの設置に向いています。1口タイプ、2口タイプなどがあり、故障したらすぐに買い替えられる点がメリットです。

一方で、ガス管がむき出しなので調理の際は注意が必要です。他にも、細かいところまで掃除がしにくいのもデメリットでしょう。

ビルトイン型ガスコンロ

『ビルトイン型ガスコンロ』は、キッチンに組み込まれているタイプで、専門の業者による工事が必要です。

1人暮らしのアパートに設置されるケースは少なく、マイホームやマンションなど、長期居住する部屋に多く設置される傾向があります。

ビルトイン型ガスコンロのメリットは、キッチンと一体化しているため段差が少なく、掃除や手入れが楽な点です。スタイリッシュですっきりした見た目も魅力でしょう。

物によっては、さまざまな料理が調理できるグリル機能やチャイルドロックなどの安全機能が付いているタイプもあります。

一方、本体は据置型ガスコンロに比べ高額で、有資格技術者による取り付け工事が必要です。

据置型ガスコンロの取り付け方法は?

据え置きのガスコンロの取り付け方と注意点

据置型ガスコンロは自分で取り付けられる?

据置型ガスコンロの取り付け方は、ホースと固定するバンドさえあれば、誰でも簡単に作業ができます。業者に依頼する必要もなく、自分で取り付けが可能です。

ただし、ホース色やガス栓の形を間違えないようにしなければなりません。

据置型ガスコンロを取り付けるときの注意点

ガス栓の形を確認する

据置型ガスコンロは、ガス栓とホースを接続して使用しますが、ますは、ガス栓(接続口)の形を確認しましょう。

  • ホースエンド型
  • コンセント型

ホースエンド型は、ごく一般的なガス栓で、元栓に赤いラインが入っているのが特徴です。

赤いラインが消えている場合は、ガス栓を真横から見たときの接続部の形をチェックしてみましょう。ホースエンド型は接続部が滑らかでスマートな形をしています。

コンセント型は、ワンタッチで接続できるタイプです。真横から見るとソケットを接続するための溝があって凸凹しています。

なお、ホースエンド型とコンセント型の両方が付いた『二股のガス栓』も存在します。物にもよりますが多くの場合、赤のキャップがホースエンド型、黒がコンセント型です。

都市ガスとプロパンでホースが違う

ガスコンロのゴムホースは、『都市ガス』(13A・12A)と『プロパンガス』で色が異なります。

『都市ガス』はベージュ、プロパンガスは明るいオレンジ色です。なお、都市ガス用のゴムホースの色は、数年前までブルーが使用されていました。

ガス器具にLPGと記載があればプロパンガス、13A・12Aであれば都市ガスです。事故の原因になるので、くれぐれもホースを間違えないようにしましょう。

ガスコンロとホースの取り付け方法

『ホースエンド型』はゴムホースとバンド(ゴム管止め)のみで接続が可能です。

ゴムホースをガス栓の赤いラインまでしっかりと差し込み、上をバンドで固定しましょう。ガスコンロ側のホースも同様に固定します。

『コンセント型』はゴムホースとガス栓の間に『ガス管ソケット』が必要です。

最初にゴムホースにガス管ソケットをつなぎます。ソケットの白い部分が見えなくなるまでしっかりと入れたあと、ホース固定用の塩ビチューブを上にずらして熱湯をかけましょう。塩ビチューブが熱で縮んでぴったりとフィットします。

あとはソケットをガス栓にカチッと音がするまで差し込めばOKです。ガスコンロ側はホースエンド型と同様に、赤いラインまでホースを差し込んだらバンドで固定しましょう。

ビルトイン型ガスコンロの取り付け方法は?

ビルトインタ型イプの設置方法

ビルトイン型ガスコンロは自分で取り付けることはできる?

ビルトイン型ガスコンロの場合、ガス栓の接続にはガス専用のシール材などが必要で、作業にはやや手間がかかります。

ガス漏れなどの危険性も伴うため、『ガス可とう管接続工事監督者』などの有資格者でなければ作業ができません。

自分(セルフ)で取り付けることは不可です。まずは、信頼できる専門業者を見つけるところからはじめましょう。トラブル時の対応や定期点検なども行ってくれるので、安心してガスが使い続けられます。

ビルトイン型ガスコンロの設置工事にかかる費用は?

ビルトイン型の取り付けには『コンロ本体+工事費』がかかります。コンロ本体の価格は、5~20万円とメーカーや性能によって幅があり、工事費も工事内容によって若干の差があります。

『コンロのみの交換』は2万円~、『コンロ+オーブンの交換』『コンロ+収納庫の交換』『コンロ+オーブンの取り外し+収納庫の設置』はそれぞれ4万円~が相場です。

見積もり時には、費用にどんなサービスが含まれているかを確認しましょう。出張費・撤去費用・取り付け費用・ガス管接続工事・点火試験費などが含まれているのが通常ですが、ガス配管の延長工事などを行うと別途費用が発生します。

まとめ

据置型ガスコンロは、多くの家庭で使われてきたタイプで、取り付けも簡単です。ガス栓の形やホースの色を間違えなければ、個人でも取り付け作業は可能です。

一方で、ビルトイン型ガスコンロは便利で見た目や性能が良い分、取り付け工事に費用がかかります
しかし、費用を浮かせるために拾ってきたネットの知識でDIYするのはやめましょう。DIYすることは、事故の原因につながってしまう場合もあります。ビルトイン型ガスコンロの場合は、専門の業者に、設置工事の依頼をするようにしましょう。

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