ガスコンロのホースはどう交換する?知っておきたいポイントのまとめ
2019/08/27 ガスコンロガス機器は修理や交換に業者を呼ぶことが多いですが、ガスコンロのホース交換は自分でできます。ホースにも寿命があります。業者に依頼すると有料の作業なので、自分でできれば節約にもつながります。交換の手順や注意点、長さ調節の方法を紹介していきます。
ガスコンロのホースの交換方法
ガス開栓のときに業者につけてもらってからそのまま、ということもあるガスコンロのホースですが、自分で交換できるのを知っていましたか?
経年劣化など傷んだ状態で使用していると、ガス漏れの危険性が高まります。
ホースの交換は難しい作業ではありません。手順さえ把握していれば安全にできます。紹介する方法でやってみましょう。
ホースの抜き方
ホースを交換するためには、まず元栓から抜く必要があります。ここで注意するのは、元栓を閉めてから作業するということです。開いたままホースを抜くのは危険なのでやめましょう。
抜き方は、ホースの種類によって違います。ガス栓側は二つの形があるので、タイプに合わせた方法で抜きましょう。
『ホースエンド型』の場合、ホースをとめているホースバンドをつまみながら、後ろへ移動させます。あとはガスホースを引っ張れば抜けます。
『コンセント型』は、白い部分を手前に引いてから全体を引くと、簡単に抜けるつくりです。
ガスコンロ側のホースはホースエンド型になっていますので、先に紹介しているホースエンド型の抜き方で取り外しましょう。
新しいホースの取り付け方
取り付け方も、ガス栓のタイプによって違います。
ホースエンド型の場合、ゴムホースを赤い線までしっかり差し込みます。力が必要ですが、回しながら押し込みましょう。赤い線までホースが入ったら、ホースバンドで固定して完了です。
コンセント型はワンタッチ接続ができるので簡単です。カチッと音がするまで、ソケットをガス栓に押し込むだけで完了します。
コンセント型のガス栓には、ソケットのついたホースを用意する必要があります。別売りのソケットを使って自分でホースに取り付けることもできます。
ホース交換のポイント
慣れていない人や、初めての人がホース交換をすると、ちょっとした部分で引っかかってしまうことがあります。そこで、スムーズなホース交換のためのポイントを紹介します。
固くて取れない場合
長年使ったゴムホースは、ぴったり固定されてびくともしないことがあります。固くなったホースがどうしても取れない場合には、はさみで切ってしまいましょう。
古くなって処分するとき限定のはずし方ですが、無理に引っ張って手をケガする心配がありません。ただし、ホースは丈夫なゴム製で固いので、十分に注意して切断しましょう。
ホースをカットする場所は、差込口から2~3cmの部分です。切ったあとは、ホースに縦方向の切り込みを入れてはずしましょう。
長さの調節方法
ガスホースには、安全に使うための適切な長さがあります。そのため、短すぎるものは使用せず、長すぎるものは調節し、適した長さで使いましょう。
ガスコンロで使うホースなら、60cmを選べば、ほとんどのケースで利用できます。ガスコンロの横幅は60cmなので、ガス栓が端にある場合でも足りるのです。
ガス栓の場所が近くにあり、ホースが余る場合には、はさみでちょうどよい長さにカットします。長すぎるとねじれた部分に負担がかかりやすくなってしまいます。
ただし、短くしすぎに注意しましょう。ホースが短いと、接続部に負担がかかりガス漏れの原因になります。接続部がゆったりするくらいの長さに調節しましょう。
ガスホースの値段の目安
ホースを購入する場合、ホースエンド型なら1000円ほど予算を見ておけば十分足りるでしょう。ホースとバンド2個のセットで、750円ほどで購入できます。
バンドが付属していない場合には、120~200円くらいで購入可能です。ホースの固定用に必ず用意しましょう。
コンセント型のガス栓なら、このほかにソケットが必要です。ソケットは500~800円ほどで販売しています。
ホース交換の注意点
ガスコンロはガス機器です。そのため、ホースの交換時は注意を守って作業しましょう。安全に新しいホースに交換するための、注意点を紹介します。
都市ガスなど種類を確認する
ホース交換のときには、まずガスの種類を確認します。
日本では『都市ガス』と『プロパンガス』という2種類のガスが提供されています。配管で供給されているのが都市ガス、ガスボンベで運ばれてくるのがプロパンガスです。
二つのガスの違いは、供給方法だけではありません。ガスの性質や燃焼能力も違うのです。そのため、家のガスがどちらかを確認して、専用のホースやガスコンロを選ぶようにしましょう。
再利用する場合はホースの劣化を確認
交換したホースを再利用したいなら、ホースをすみずみまで確認しましょう。劣化が見られないようであれば、問題なく再利用できます。
ただし、差込口に接していた部分は、ゴムが変形しているので、カットして使用します。そのまま使うと、ごく小さな隙間ができてしまい、ガス漏れの原因になる可能性があるからです。
また、ホースの先端部をカットしたときに、残った長さが適切かどうかもチェックしてから使いましょう。
まとめ
手順とポイントを把握していれば、ガスコンロのホースは自分で交換できます。「経年劣化でゴムが変質してきた」「ガスコンロを買い替えたい」というときは、自分で交換してみましょう。
ただし、ガスは扱いを間違えると危険です。ホースを抜くときには、必ずガス栓を閉めて作業してください。また、ガスの種別を把握し、正しいホースとガスコンロを選びましょう。

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