食洗機洗剤のおすすめと比較ポイント。どんな点を考えて選ぶべき?

2019/08/26 食洗機
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食洗機の専用洗剤には、特徴や形状の違う3種類があります。メリット・デメリットを比較して、最も使いやすい洗剤を選びましょう。

手洗い用の台所用洗剤との違いも解説しています。食洗機を長く使い続けるためにも、適した洗剤を選びましょう。

食洗機専用洗剤の必要性

食洗機専用洗剤の必要性
一般的な台所用洗剤は、食洗機には使うことはできません。食洗器を導入したら、専用洗剤が必要です。

食洗機専用の洗剤と一般的な台所用洗剤は、同じように見えますが、何が違うのでしょうか?

食洗機専用の洗剤と手洗い用の洗剤の違い

食器の手洗いで使う台所用洗剤は、界面活性剤の働きで汚れを落とします。泡立ちが良いのも特徴です。

一方、食洗機専用洗剤は、界面活性剤だけでなく、たんぱく質やでんぷんを分解する酵素・漂白剤も配合されています。そのため、食洗機用の洗剤は、台所用洗剤よりも強力に汚れを落とすことが可能です。

手洗いで食洗機用の洗剤を使うと、手荒れしてしまうくらい洗浄力が強いのですが、直接触れないのでその心配はいりません。

また、食洗機に負担がかからないよう、泡立たないように作られています。

専用洗剤以外を使うと故障の原因に

たとえ少量でも、専用洗剤以外の使用は、食洗器の故障につながりかねません。

台所用洗剤のように泡立ちが良い洗剤を使うと、大量の泡が発生し、庫内から漏れ出てくる可能性があります。

泡でふさがれてしまい、お湯がうまく出なくなったり、ノズルがうまく回転できなくなったりする場合も。

重曹も故障の原因になるので使えません。これは、内部で溶け残りが発生するからです。溶け残った重曹は、食洗機の動作不良につながる可能性があります。

重曹の利用は、基本的には避けるべきですが、一部メーカーでは重曹対応製品もあるようです。重曹対応しているかどうか確認の上、利用するようにしましょう。

食洗機洗剤の種類

食洗機洗剤の種類
専用洗剤は、形状によって分類できます。それぞれ、どのような特徴があるのでしょうか?形状ごとの特徴を知り、使いやすい洗剤を選びましょう。

粉末タイプ

コスパ重視で洗剤を選びたいなら、粉末タイプがおすすめです。

計量スプーンで必要な分量をはかって入れます。洗いものの量に合わせて洗剤の量を調節できるのも、使い勝手が良いポイントです。

デメリットには、溶け残りの多さや、洗剤が固まりやすい、といった点が挙げられます。

また、アルミ製食器が白くなりやすい、ということもあるようです。

粉末タイプの中には、天然由来の界面活性剤を使用しているなど、環境にやさしいものもあります。そうした洗剤を選べば、自然とエコにつながるでしょう。

液体タイプ

溶け残りがなく洗いあがりがすっきりしているのが、液体タイプです。見た目は手洗い用の台所用洗剤に似ています。

使用時は、食洗機の洗剤投入口に計量して入れます。製品によっては、ワンプッシュで必要な量が自動ではかれるものもあります。さまざまな工夫が凝らされているので、使いやすいものを選びましょう。

ただし、粉末タイプと比べて価格は高めです。とはいえ、粉末タイプと比較して湿気を気にする心配がなく、濡れた手でも、そのまま扱うことができます。

タブレットタイプ

1番新しいタイプの洗剤がタブレットタイプです。入浴剤のような固形のタイプや、フィルムの中にジェルが入っているタイプがあります。

3種類の中で、最も洗浄力が高いのが特徴です。また、計量せず投入口に入れるだけの手軽さも魅力といえます。

デメリットは、洗いものの量に合わせて洗剤の量を調節できない点です。また、湿気でタブレットどうしがくっついたり、フィルムが破れたりする恐れもあります。

食洗機洗剤の比較ポイント

食洗機洗剤の比較ポイント
紹介した洗剤の特徴を踏まえ、どのタイプを使うか決めましょう。その際、以下の比較ポイントを吟味して選ぶのがおすすめです。

使い勝手

三つの形状の中から一つ選ぶときには、使い勝手の良いものを選びましょう。

例えば、濡れた手のままでも気にせず使えるものがよいなら、液体タイプが最適です。計量するのが手間に感じるなら、タブレットを選びましょう。

洗いものに合わせて洗剤を加減したいなら粉末タイプが便利です。

食洗機との相性も考慮に入れながら、面倒くさく感じない、使い勝手のよいタイプの洗剤を選ぶと良いでしょう。

洗浄力

専用洗剤選びでは、洗浄力も大切です。同じ種類の洗剤であっても、製品ごとに洗浄力は違います。満足のいく洗浄力のある洗剤を探しましょう。

ヒントになるのは、『酵素配合』『予洗い不要』といった言葉です。これらがパッケージに記載されている場合、洗浄力が高い傾向があります。

また、食器だけでなく、庫内の清掃も同時にできる洗剤があります。改めて庫内を清掃するのが面倒に感じるなら、洗浄範囲の広い洗剤を選ぶのが良いでしょう。

環境への影響

節水につながる食洗機を、エコのために使いたい人もいるでしょう。そうした場合には、洗剤も環境にやさしい成分でできているものを選ぶのがおすすめです。

食洗機は水の使用量が少ないので、排水管がつまりやすいのがデメリットですが、微生物の働きで排水管のつまりを防ぐ洗剤もあります。

デメリットを自然に解消してくれる製品を使えば、つまりを解消するための強い洗剤を使う必要がありません。

まとめ

食洗機を使い始めたら、洗剤も専用のものを使いましょう。台所用洗剤の使用は、食洗機の故障を引き起こす可能性があるからです

粉末・液体・タブレットの3種類があるのは、台所用洗剤との大きな違いといえます。それぞれにメリット・デメリットがあるので、自身に合ったものを選ぶのがおすすめです。

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