浴室乾燥機とは?浴室乾燥機のメリット・デメリットを解説
2020/08/03 浴室乾燥機浴室乾燥機の新設を考えている方は、浴室乾燥機にはどのようなメリットがあるのか、気になる方が多いかもしれません。
リフォームの際に浴室乾燥機を導入すべきかどうか、迷う方もいるでしょう。
ここでは、浴室乾燥機のメリットやデメリットなど浴室乾燥機についてご紹介します。
浴室乾燥機とは?
浴室乾燥機とは、暖房・乾燥・換気・涼風などの機能が備わった設備のこと。浴室の乾燥や、衣類を洗濯する目的で多く利用されます。
浴室乾燥機に一般的に備えられている機能一覧は、下記の通りです。
【浴室乾燥機の機能一覧】
・暖房…浴室を温める機能
・乾燥…洗濯物の乾燥や浴室内を排気(乾燥)する機能
・涼風…暑い日に涼しい風を浴室に送ってくれる機能
・換気…浴室の空気を排気し、換気してくれる機能
浴室乾燥機と換気扇は違うの?
浴室乾燥機は、一般的に乾燥機能と換気機能が備わったものを指します。換気扇は浴室の換気のみです。浴室乾燥機は、さまざまな機能が利用できますが、換気扇は換気機能しか利用することができません。そのため、浴室乾燥機と換気扇は機能が大きく異なると言えるでしょう。
浴室乾燥機のタイプは2種類
浴室乾燥機は、電気式とガス温水式の2つのタイプがあります。それぞれの特徴を見ていきましょう。
電気式 浴室乾燥機
電気を利用して浴室を温めたり、乾燥させたりします。電気式の中でも、ヒーター式とヒーターポンプ式の2種類に分類されます。
ヒーター式は、浴室乾燥機の内部で、自ら熱を作り乾燥させます。一方で、ヒートポンプ式は、外部からの空気を利用し、熱を発生させて浴室を乾燥や暖房に使うのが一般的です。
電気式の浴室乾燥機の取り付けタイプは、天井の開口に埋め込む「天井埋込式」と、クーラーのように「壁掛け式」に分かれます。
ガス温水式 浴室乾燥機
ガス温水式は、熱源機で温水を作り、浴室を乾燥させたり温めたりします。ガス温水式の浴室乾燥機を設置する場合、熱源機や熱を送りだすための配管などが必要になるため、初期コストがかかるといわれています。
ガス温水式浴室乾燥機の取り付け方も電気式と同じです。
浴室乾燥機の電気代ってどのくらい?
1日に1時間衣類乾燥機を使うとして、ひと月(30日間)で1000円前後。暖房を入浴前の30分入浴後に切るとすると、ひと月(30日間)で500円前後と言われています。
料金はあくまでも目安です。利用している、機種や電気料金のプラン、使用時間によって異なる場合があります。
少しでも電気代を節約して浴室乾燥機を使うなら…?
まずは、電気料金プランの見直しを行うことをおすすめします。例えば、夜に電気代が安くなるプランで、夜に浴室乾燥機を利用することで昼間に使うよりもお得になる場合があります。浴室乾燥機を新設する場合や、すでに設置している方でも、電気料金のプランは確認しておいたほうが良いでしょう。
料金の見直しの他にも、フィルターを掃除して常に清潔にすることが大切です。フィルターに汚れが溜まってしまうと、乾燥効率が悪くなってしまい、結果として電気代がかさむ可能性が出てきてしまいます。
換気扇から乾燥機への交換(後付け)は可能?
「今は、換気扇だけしかないけどゆくゆくは浴室乾燥機を新設したい…」と考えているご家庭もいらっしゃるでしょう。この場合、換気扇から乾燥機への交換、浴室乾燥機の後付けはできるのでしょうか?
換気扇から乾燥機への交換は可能です。今は換気扇しかなくても、浴室乾燥機に変えること、後付けができます。
壁掛けタイプであれば、比較的簡単に取り付けが可能でしょう。天井埋込式の浴室乾燥機も後付けすることができます。
ただし、天井埋込式の場合、乾燥機を取り付けるにあたり、既存の換気扇の天井開口では小さいことが想定されます。そのため、換気扇から乾燥機へ交換する場合、乾燥機専用の開口を改めて作る必要があります。
新しく開口した場合、既設の開口はホワイトパネルで閉じるのが一般的です。新たに開口を作りますが、見た目も違和感がなく安心です。
浴室乾燥機のメリット
では、浴室乾燥機のメリットとは、どんなことが挙げられるのでしょうか。ここでは浴室乾燥機を設置するメリットをご紹介します。
【浴室乾燥機メリット1】カビ対策ができる!お掃除がラクに!
水分や湿気の影響で、浴室はカビができやすい状況に陥ってしまいます。そのため、浴室のカビ対策として、すぐに浴室を乾燥させることが重要です。
換気機能だけでも乾燥させることはできますが、湿気を排気するだけなので、浴室を乾燥させるには時間がかかってしまいます。一方で、浴室乾燥機は、換気だけではなく、あわせて温風でも浴室内を乾燥させるため、すみやかに湿気を取り除くことができます。
すぐに湿気を取り除けるため、カビ対策が可能です。また、お掃除も楽になるという点が挙げられます。
【浴室乾燥機メリット2】衣類を室内で干せる
乾燥機があるため、衣類を浴室で干すことができます。これは、乾燥機の一番のメリットでもあるでしょう。洗濯機と浴室は、近くにある場合がほとんど。生活導線を考えると、洗濯がしやすいというメリットも感じられるのではないでしょうか。特に体(腰)が弱い方は、洗濯機と干す場所が近くなるだけで、体の負担を減らすことが可能です。
洗濯物が干しやすくなるだけではありません。室内なので、花粉やほこり、PM2.5などの付着防止、天気に関係なく干すことが可能です。花粉を衣類に付着させたくないという人からするとメリットがあるでしょう。
また、部屋干しと比べて、浴室乾燥機は早く乾きやすいというのもメリットといえます。
浴室乾燥機のデメリット
さまざまなメリットがありますが、浴室乾燥機には、デメリットはあるのでしょうか。次に、浴室乾燥機のデメリットをご紹介します。
【浴室乾燥機デメリット1】電気代が発生する
乾燥機や暖房がついているため、その分の電気代が発生します。かかる費用は、電気会社や浴室乾燥機の種類によって異なりますが、先程お伝えしたとおり月に数千円はかかります。
電気代はかなりの大きな額になるといわけではありませんが、よく利用する場合、乾燥機の備え付けがない家に比べて、電気代がプラスになることは間違いありません。
【浴室乾燥機デメリット2】衣類を干している間はお風呂に入れない
衣類を干している場合、その間は、入浴することができません。お風呂に入りたいときに入れないなんてことも考えられるでしょう。家族が多い場合は特に、入りたいときに入れないと不便に感じてしまうことも。家族内で時間を決めるなどルールを設けることが必要になるかもしれません。
おすすめの浴室乾燥機(天井埋込式)のメーカーは?
※画像はイメージです
浴室乾燥機を新設される方、交換される方にとって気になるのが、「浴室乾燥機は、どこのメーカーを選ぶべきなのか」ではないでしょうか。ここでは、浴室乾燥機(天井埋込式)を取り扱うおすすめのメーカーをご紹介します。
電気式であればマックスの浴室乾燥機がおすすめ!
国内シェア1位でもあるマックスの浴室乾燥機。マックスはもともと事務用品を扱っている会社でしたが、浴室乾燥機メーカーであるシンワハイテクを買収したため、住宅設備機器メーカーとしても生産をしています。
マックスの浴室乾燥機は、機能はもちろんですが、お求めやすく、施行性が高いのが魅力です。施行性が高いため、他のメーカーは取り付けが難しい状況でも、マックス製であれば、設置できる場合もあります。
ガス温水式はリンナイ・ノーリツ
ガス温水式の浴室乾燥機は、リンナイとノーリツから販売されています。
リンナイの浴室乾燥機は種類によっては、プラズマクラスターが搭載されています。高機能な浴室乾燥機をお求めの方に、リンナイはぴったりです。
一方で、ノーリツは、基本的な機能が備わっているもののお求めやすいのが魅力。基本的な機能があればOK!という方にはノーリツでも良いかもしれません。
まとめ
今回は、浴室乾燥機についてご紹介しました。
浴室乾燥機は、浴室内の換気・乾燥をしてくれるだけではなく、衣類の乾燥・寒い日は浴室を温めてくれるなどの便利な機能が備わっています。
新設することが可能ですので、換気扇だけしかないけど乾燥機を設置したい!という方もぜひ検討してみてはいかがでしょうか?

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